ダイエットの障壁となるメンタルブロックを解除する方法

2015/10/29

『どうしたら痩せられるのか?』
それは、
男女問わず、多くの現代人が抱える永遠のテーマです。

ここでは、過去2000名を超えるダイエット指導の中で、
96%以上の目標達成率と、5%以下のリバウンド率
を誇るパーソナルトレーナーが、その成功事例の中から
導き出した、本物のダイエット法をご紹介していきます。

さて、前回は、潜在意識を動かす上での障壁(メンタルブロック)
を解除する方法を、子供のころの記憶が自己不信の原因になっ
ていたお客様の事例を挙げてご紹介しましたが、
今回は、別のお客様の事例を挙げてご紹介致します。

20代後半の女性B様の事例です。

B様は、これまで何度かダイエットを試みたものの、毎回食欲を
抑えることが出来ず、ダイエットに挫折することを繰り返していた
そうです。

私「B様が食べ過ぎてしまうときは、どの様な状況でしょうか」

B様「一つには、会社で仕事をしているときに、つい甘いものを
食べてしまうんです。」

B様の説明によると、仕事がはかどらないときや、イライラして
いるとき、甘いものを食べると気持ちが落ち着いて、仕事もはか
どるそうです。

B様「だから、ダイエットをしているときも、『これは仕事のためだ』
と考えて甘いものを食べ始めてしまう。そのうちにそれが習慣化
してきて、結局デスクの引き出しに甘いものを入れて、何となく
食べてしまうんです。」

また、B様の普段の食事にも問題がありました。

B様「パンが大好きで、例えばパンとご飯とかパンとパスタを1食
で両方とも食べる事もよくあるんです。ダイエットしなきゃとは思
うんですけど、何となく習慣で。。。」

私「パンをメニューから外すと、どんな気分になるのでしょうか」

B様「パンが無いと、何となく物足りないというか、つまらないと
いうか、落ち着かないですね。。。」

こうしたやり取りを通じて、B様のメンタルブロックが「現実逃避
タイプ」であることが見えてきました。

「仕事がはかどらなくて落ち着かない ⇒ 食べたら、気分も落ち
ついた」
「毎日が何となく物足りない ⇒ 食べたら満たされた気がした」

このようなことを繰り返すうちに、
「イライラや不安は、食べれば解消できる」
「自分は食べなければ、イライラや不安を解消できない人間だ」
といった思い込みが生まれ、それが習慣化して、メンタルブロック
を強化させてしまっていたのです。

確かに、「食べる」ことで、不安感や欠乏感などのネガティブな
感情を埋め合わせることは出来ます。

それは、脳内物質の働きと関係しているのです。

脳内物質の一つにドーパミンという神経伝達物質があります。

ドーパミンは運動を促すホルモンで、意欲や動機を向上させ、
脳の働きも活性化させてくれます。また、ドーパミンが分泌された
あとは、ドーパミン抑制物質であるセロトニンが分泌されます。

セロトニンには、精神を安定させる作用があり、脳内にセロトニン
が分泌されると気持ちが良くなり、深いリラックスを感じられるの
です。

運動や意欲は生きるために不可欠ですし、リラックス状態も人に
とって心地良いものです。そのため人の脳は本能的に、過去の
記憶から検索して、ドーパミンやセロトニンが分泌されるような
行動を起こす様に指令を出します。

ドーパミンが脳内で分泌されるきっかけは色々とありますが、
その一つが「食欲」です。食欲が満たされると、ドーパミンが脳内
に流れて、快感を覚えます。
この「快の記憶」が引き金となり、さらに「食べる」という運動を
促進させます。

B様が不安やイライラ、欠乏感を感じた原因もドーパミン不足、
セロトニン不足にあります。

ドーパミン不足になるとやる気が起こらず、頭もぼんやりして考え
がまとまらず、何事もはかどりません。
また、ドーパミン不足によってセロトニン不足にもなり、気持ちも
落ち込みます。
その不快感を、B様が食べる事によって補っていたのです。
とはいえ、食べる事によって、仮に不安感や欠乏感を満たすこと
ができたとしても、それは問題の本質から逃げているだけです。

B様は「仕事のため」と自分を納得させて甘いものを食べては
いるのですが、実際には肝心の仕事には反映されていないの
です。
むしろ目の前の仕事には集中できないし、「また食べてしまった」
という罪悪感も生まれ、妨げになっている可能性のほうがはるか
に高いでしょう。
物足りなさやつまらなさが、甘いものによって満たされているわけ
ではないのです。

B様自身は食べる事で満たされると感じているかも知れません
が、それは目の前の不安感や欠乏感からの逃避行為、代償
行為なのかもしれません。

まず、なぜ自分は不安感や欠乏感を抱いているのか、
自分の心にしっかりと向き合うことです。

B様にとって必要なのは、仕事がはかどらない真の原因、毎日
がつまらなく感じる真の原因に向き合うことでした。

私「どんな感情を抱いたときに、甘いものを食べたくなるのでしょ
うか」

B様「そうですね。。何か、一人で煮詰まっているときでしょうか」

私「そういったときに、焦燥感のようなものを感じたりもしますか」

B様「すごく感じます。逃げたいけど、逃げられないというか。。」

私「やりたかったことが、いつしかやらなければいけないことに
変わっているような。。」

B様「そうですね。きっとそうだと思います。逃げるに逃げられない
もどかしさを常に感じています。」

B様の不安感、欠乏感の原因は「願望」である【want】がいつしか
【have to】にすり替わってしまっていたことでした。

その結果仕事に対するモチベーションが上がらず、メンタルブロ
ックがかかり、前に進むエネルギーが阻害されていたのです。

それゆえ、不安感や欠乏感を引き起こし、その感情から逃れる
ために「食べる」という行為に走っていたのです。
まさに、「やりたいことを始めたはずなのに、いつしかそれがやら
なくてはならないことになっている」状態でした。

「やりたいことができていない」
「今の仕事では将来が見えない」
そんな不安や不満を抱える自分を受け入れたうえで、B様は
大きな決断をしました。

【want】として大きなゴールを設定したのです。それは、
「半年以内に結婚を前提としたお付き合いのできる彼を見つける
こと」
その後、
結婚資金として貯金をするために仕事にも身が入り、ダイエット
の目標も具体的に「2ヶ月で8キロの減量」として設定したことで、
食への依存が断ち切られ、順調に目標をクリアしたのでした。

あなたもイライラ食いしたことはありませんか?

今回は、イライラするとつい食べ過ぎてしまう方のメンタルブロック
の解除例をご紹介しましたが、
次回も別のタイプのメンタルブロック解除例をご紹介致します。(つづく)

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