ジムに通うモチベーションがあがらないときのメンタルブロック解除法

2016/01/09

『どうしたら痩せられるのか?』
それは、
男女問わず、多くの現代人が抱える永遠のテーマです。

ここでは、過去2000名を超えるダイエット指導の中で、
96%以上の目標達成率と、5%以下のリバウンド率
を誇るパーソナルトレーナーが、その成功事例の中から
導き出した、本物のダイエット法をご紹介していきます。

前回は、イライラするとつい食べ過ぎてしまう方のメンタルブロック
の解除例をご紹介しましたが、
今回は別のタイプのメンタルブロック解除例をご紹介致します。

ジムに通うモチベーションが起こらない30代半ばの男性C様の
事例です。

C様は約半年前、お腹周りがたるんできたのを気にして、とある
ジムに入会しました。
しかし、定期的に通うことが出来ず、この数ヶ月は全く行っていな
いとのことでした。

「年間会員に申し込んでしまったので行くしかない、行かなければ
お金が無駄になることは分っているんです。でもジムに行こうと
いうモチベーションが全く起きないんです。」

C様は「そんなだらしない自分を変えたい」と言います。

C様がダイエットを始めようと思ったきっかけを改めて聞いていく
と、お腹周りの脂肪の事もありますが、深層心理で「家族を守
れるような、たくましい父親でありたい」という動機がありました。

ダイエットに取り組むための【want】としては申しぶんありません。

では、何がC様の前向きなエネルギーの足枷になっているのか。
メンタルブロックを探るために様々な切り口で問いかけを続けて
いきました。

私「入会されているジムはどんな雰囲気なのでしょうか」
C様「皆さん、一生懸命トレーニングしていて、ムキムキな人が
大勢いるジムなんです」

私「C様もそこにいる人のように、筋骨隆々を目指しているので
すか」
C様「いえ、それは全くないです。ジムのマシンやバーベルで
猛烈に筋トレをしたり、プロテインを飲んでいる人って実は苦手
なんです。どちらかと言えば、僕はもっとスマートで細マッチョな
体になりたいと思っています」

私は合点がいきました。
そのジムに行けば筋骨隆々な人たちがたくさんいる。彼らを見て
C様は「ここでトレーニングを続けると、自分もあんな体に...」
というイメージを持ったそうです。

体を鍛え、ダイエットをして、たくましい父親にならなくては、という
思いがC様の行動動機でした。
そのためには、体を鍛えるためにジムに通わなければならない。
でも、その先に待っているのは、自分の理想(細マッチョな体)と
は違う、筋肉ムキムキな体。しばらく通っているうちに、
「自分にとってジムは居心地悪い場所」
「トレーニング(ダイエット)は嫌だ」
という「アンチダイエットタイプ」のメンタルブロックが心の中に
形成されてしまい、いつしかジムに通うこと自体が「have to」に
なってしまったのです。

C様のケースでは「心のルートをたどる」ために2つのポイントに
アプローチしました。

1つ目は、なぜ筋骨隆々の体が嫌いなのかという点です。

私「筋骨隆々の体が嫌いになったきっかけはあるのですか」
C様「会社に性格がもろに体育会系で体つきもがっちりした先輩
がいて、その人のことが苦手でして。筋肉質な体というと、
ついその先輩をイメージしてしまって、ああはなりたくないなと」

私「なぜ、その先輩が苦手だったのでしょうか。何か嫌なことでも
されたのでしょうか」
C様「体育会系の人、特有の押しの強さに辟易するんです」

私「押しの強い人がなぜ苦手なのでしょうか。いつからそう感じて
いるのでしょうか」
C様「どちらかといえば、僕が引っ込み思案だからですかね...。
また、今は太り気味ですが、学生時代は色白で細かったんです。
スポーツも苦手で。だから体育会系の人にコンプレックスがある
のかもしれません」

C様の心には筋肉質な人への劣等感や苦手意識があり、その
意識が筋肉質な体を見かけるたびに嫌悪感に結びついていた
のでした。そして、自分が同じようになることを避けようとする
マインドを無意識のうちに創り出していたのです。

もう一つの点は「なぜ、ジムが【have to】になっているのか」
ということ。

この点については「スポーツジムでのダイエット⇒ムキムキに
なる⇒自分はそうはなりたくない⇒行きたくない」という、かなり
独特な先入観が原因となっているため、「なぜ?」を繰り返し
投げかけることで、その先入観は解きほぐれていきました。

私「そもそもC様はなぜ『ジム=ムキムキになる』というイメージ
をお持ちになったのですか」
C様「僕が行くと、いつも筋骨隆々の人たちが筋トレをしている
からです」

私「でも、みんながみんな筋骨隆々というわけではないですよね」
C様「そうですね。でも、明らかにそういう人は多いんです」

私「では、こうは考えられませんか?『そのジムはもともと筋トレ
志向の男性が多いジムである』、若しくは『C様が行く日時に限っ
て、偶然そういう人たちが多くいる』といったように」
C様「その可能性もありますね」

私「であれば、『ジム=ムキムキになる』というのは絶対的なもの
ではなくあくまでイメージで、実際と異なることもありえるのでは」
C様「そういわれると、そうですね...」

私「ジムにはきっとダイエット目的の女性の方もいるはずですし、
C様と同じ様に『細マッチョ』を目指している方もいるはずです。
要は、自分のペースでトレーニングをして体を鍛え、好きな体を
目指せばいいだけの話だったりしませんか」
C様「なるほど...。確かにそう思います」

こうしたやり取りをしながら、C様の心の中の「ダイエット」と「ジム」
の因果関係を再構築していき、最終的には「ジムでのダイエット
⇒自分のペースでトレーニングする場所⇒そこに行けば憧れの
細マッチョになれる」というイメージに組み立て直しました。

そうすることで、C様のメンタルブロックは自ずと外れ、なりたい
イメージになるためにジムへ行くこと自体が苦ではない、むしろ
楽しくて仕方ないマインドに塗り替えることに成功したのです。

このように、根拠のない思い込みによってメンタルブロックが
形成されてしまうケースは多々あります。
それはダイエットに限りません。

生活習慣を改善するうえでも、食生活を改善するうえでも、
もっというと、人間関係を改善するうえでも、
何故か気が進まずに上手く変えられない、続かないことがある
のであれば『根拠のない思い込み』が障壁になっていないか
冷静に自分に問いかけてみてくださいね。

さて、
ここまで、ダイエットを成功に導く方法を『メンタルコントロール』を
切り口としてお伝えして参りましたが、
次回からは『食のコントロール』をテーマにお伝えしていきたいと
思います。

引き続き宜しくお願い致します。

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