ダイエットの成功を阻む“一人前”の落とし穴
2016/10/17
『どうしたら痩せられるのか?』
それは、
男女問わず、多くの現代人が抱える永遠のテーマです。
ここでは、過去2000名を超えるダイエット指導の中で、
96%以上の目標達成率と、5%以下のリバウンド率
を誇るパーソナルトレーナーが、その成功事例の中から
導き出した、本物のダイエット法をご紹介していきます。
今回は、『ダイエットを成功させる食習慣を身につけるための心得』第3弾ということで、
間違った情報や世間の常識に惑わされず、ダイエットを成功させる食習慣を身につける
ための心得を具体例を挙げてご紹介していきます。
今回は2つ目の具体例です。
2、『一人前』を信用するな!
そもそも『一人前』の定義って?
世に出回っている食品や料理の全てが売るために、食べてもらうために
商品を販売しています。
美味しくて、一人前に見える料理でなければ食べてもらえないか安く提供
しなければならなくなります。
これらは当たり前のことなのですが、
あくまでも「売る側」の理屈であって、「買う側」つまりダイエットをしている方に
とっては非常に厄介な状況にあります。
なぜならば、社会共通の『一人前』の定義というのは存在しないからです。
言い換えると、「売る側が売れるであろうと考える量」が一人前の量になっているのです。
また、味付けも美味しいと感じられる味付けが前提ですので、
栄養バランスのルールは存在しません。
極論、食べる人が太ろうと痩せようと売る側の知ったことではないのです。
皆さんには、イメージや固定概念に左右されることなく、これらの前提をよく理解して、
今後のダイエットに励んで頂きたいと思います。
一人前食べ続けるとどうなるの?
摂取カロリーが消費カロリーを上回り、太ってしまう可能性が高いです。
20~50歳女性の平均消費カロリーは1800キロカロリー程度と言われていますが、
私の経験上、デスクワーク中心のOLや専業主婦の方々は、平均体重の方でも
消費カロリーが1500~1600キロカロリー程度しかありません。
当然、体脂肪率が標準以上の方はそれよりも低くなってしまいます。
それに対して、摂取カロリーを見ると例えば、
朝食はパン1個とカフェオレで400キロカロリー。
昼食はレストランでのランチで飲み物を含め800キロカロリー。
夕食はおにぎり1個とサラダとスープで400キロカロリー。
上記のような、一見少な目に見えるメニューでも、あっという間に消費カロリーと
同等になってしまいます。
そこに、スイーツを一つでも加えたら完全に消費カロリーが上回ってしまいます。
でも、本人は太る理由が分りません。
なぜならば、毎食『一人前』以上食べている認識が全く無いからです。
では、どうすればいいの?
ダイエットを計画通り進めていくうえでの大前提は、
摂取カロリーから消費カロリーを引いたときのマイナス収支を積み重ねていくことです。
そのためには、自分が一日に、そして毎食どのくらいのカロリーを摂れば良いかを
知ることが必要です。
そのうえで、設定したカロリー内に抑えられるよう、不要な量を残す。ということしかありません。
ファミレスやコンビニ食でしたらカロリー表記を参考に残して頂ければ良いのですが、
カロリーが分からないことも多いかと思います。その場合は、設定したカロリーが摂れたか
どうかを感じる『身体感覚』が役立ちます。
ファミレスやコンビニ食などのカロリーが明確な食事を設定量だけ摂ったときの
満腹感、体温、お腹のハリ、満足感を食事に集中して繰り返しカラダに覚え込ませることで、
カロリーなどの客観的指標がなくても適切な量でセーブすることが出来るようになるのです。
反対に、何の訓練もせずに感覚で『一人前』を決めてしまうのは、非常に危険です。
欧米のフードサイコロジストによる実験では、自動的に追加される細工をされたスープを
食した被験者達は、1杯の量を通常の1.7倍にまで錯覚したという結果もあります。
訓練をしていない人の身体感覚がどれほどいい加減なのかお分かりいただけるかと思います。
また、
適切な『一人前』というものは、レストランやコンビニが決めるのではなく、
その人の体重や体脂肪率、活動量、その他諸々の条件によって大きく異なるため自分で決める。
ということを肝に銘じておきましょう。
食事を残すことはマナーに反することでも、悪いことでも、勇気のいることでもありません。
それによってダイエットの成否以前に、健康を害する結果となれば元も子もありませんよね。
活動量が変わらないのに体重が増えているとすれば、お店の『一人前』とあなたが必要とする
『一人前』が合致していないのです。
美しいカラダ作りのために堂々と残しましょう。(つづく)
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