『水をたくさん飲めば痩せる』のか?検証してみました。

2023/06/21

『水をたくさん飲めば痩せる』のか?

→結論。水をたくさん飲むことがダイエット効果を高めるわけではない。

(1)当ジムのお客様のダイエットデータを検証した結果です。

巷では、ダイエット方法の一つとして『水をたくさん飲みましょう』といわれていますが、実際のところどれ程の効果があるのでしょうか?

先に結論を述べますと、「水分不足はよろしくないがたくさん飲めば痩せるというのは誤り」だと考えられます。

これを言うと、「水をたくさん飲むだけで痩せる(必要十分条件)と思ってるわけじゃなく、たくさん飲むのも大切(最低条件または必要条件)だと思っている」という方もいると思いますが、当ジムのお客様のダイエットデータを検証した結果、あくまでも不足しないようにすれば良いのであって、たくさん飲む必要は無いということが分かりました。
ここでは、それをどのように検証したか、どのように水分補給すれば良いか、についてお伝えします。

(2)どのように検証したか?どうすれば良いか?

① 検証方法

体重55㎏~64㎏までの女性121名を対象に、水分摂取量が2ヶ月間のダイエット期間中にどのような影響を及ぼしたかを検証しました。

※このデータは、25年間で3千名以上のダイエットを成功に導く中で、年齢などの基本情報、食生活・生活習慣・パーソナルトレーニングなどの行動履歴が記録されている1,041名のデータを集計し、その中でさらに水分摂取量を正確に捕捉できた方だけを抽出し、水分摂取量が体重減少率にどのような影響を及ぼしたかを検証したものです。尚、対象者は平均35.3歳女性、平均体重59.9㎏、パーソナルトレーニング時間60分、週頻度2回です。

※ここでいう水分摂取量とは、食べ物の中に含まれる水分量(1L前後)も含んだものです。

② 検証結果

ダイエットと水分摂取の関係

上のグラフの通り、明確な相関関係は見られませんでした。

確かに水を2.5L以上飲んで痩せた方もたくさんいます。しかし結果を見る限り少なくとも水を2.5L(食べ物含めて3.5L)以上飲むことで痩せやすくなるとはいえません。浮腫みやすい方にとってはむしろ逆効果になる可能性もありそうです。

では水分を多く摂ることでみなさんの体にどのような変化が起きているのか?そして適切な摂り方を考えてみたいと思います。

③ 体にどのような変化が起きているのか

 ◆浮腫み(隠れむくみ)状態に

ご本人に自覚がなく、見た目にも浮腫んでいる感じがないのに体重が増えて体脂肪率が減る(体水分量が増えることで相対的に脂肪量が減ったように見える現象)“隠れ浮腫み”状態になっている方を多く見受けます。浮腫みは下肢上肢や顔だけに発生するわけではありません。全身の細胞の間に入り込み浮腫ませます。また、水分を摂りすぎることで血中電解質濃度が低下して無意識に塩分を余計に摂ってしまい、こんどは電解質濃度を下げるために水分を摂ってしまうという負のスパイラルに陥る場合もあります。

 ◆代謝量の上昇につながってない

水を飲むと空腹感が抑えられる。と言われることも多々ありますが、これは否定しません。実際に水分量が不足することによる食欲は存在するからです。ただし、これはほんの一瞬のことですし、そもそもコンスタントに水を飲んでいれば、水分不足からくる食欲自体発生しにくいはずです。

では実際にどうすれば良いのでしょうか?押さえておきたいポイントをお伝えします。

④ どうすれば良いか

 ◆飲料として1.5Lを目安に摂る

日本人の平均的な水分代謝量は2.5L。つまり、2.5Lの出し入れをいかにスムーズに行うことができるかが肝です。普通のお食事であれば食べ物から1L摂れるのであとは飲料から1.5L摂ればいいわけです。3回の食事からコップ1杯ずつ計600ml程度飲むとすれば、それ以外で900ml摂ることになります。残りはできれば3回の食事の合間に摂りたいです。起床時200ml、朝食と昼食の間に300ml、昼食と夕食の間に200ml、入浴後に200mlを目安に摂りましょう。

 ◆何をどのように飲む?

白湯、水かカフェインレス(麦茶、コーン茶、黒豆茶など)のお茶、炭酸水を。基礎代謝のうち40%を(腸などを含めると50%)占める内臓代謝を高めるためには内臓を冷やさない白湯が圧倒的におすすめです。それが難しい場合は常温で。

 ◆ご注意を

※飲料として摂るべき水分量は食べ物の量によっても変わります

※スープなどを召し上がった場合は、食事間の水分摂取量を減らしましょう。

※ 塩分を摂りすぎると水分を多く摂りたくなってしまうので7g/日を目安に調整しましょう。
(ナトリウム㎎×2.54÷1000=塩分g

※汗をかいた場合は程度によりますが、500ml~1Lくらい追加しましょう。

※ 水分摂取量が少なすぎても水分不足からくる食欲が生じたり、尿量を減らして水分をため込みやすくなったり、
  血流が滞る原因になりますので、最低でも2L/日(食べ物と飲料含め)は摂りましょう。

最後に。。

SNSの普及も手伝い、何の分野でも、誰でも(自称)専門家としてノウハウを発信できる世の中になりました。

本気で自分を変えたいとダイエットに取り組みたい方々が、何が正しく、何が誤りなのかわからない玉石混交の情報社会で

頑張っていかねばならない状況をとても残念に感じています。

その世の中の流れを私一人が変えることはできませんが、せめて私が25年のダイエット指導経験の中で得た、根拠のある情報をお伝えしたいと思っています。

一人でも多くの人々が美しく痩せられますように。

ダイエット専門プライベートジム美痩せの匠(新宿駅5分)は、無料カウンセリングを行っております。

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